ベルギー政府がヨーロッパ全体を視野に入れた「ルートクレート」の販売禁止に前向きな姿勢を表明、ゲームと賭博の組み合わせは“危険”
先日、ベルギー政府の賭博委員会が「Star Wars Battlefront II」と「オーバーウォッチ」の2作品について、それぞれのルートクレートがギャンブルに相当するかどうかを見極める調査を開始した話題をご紹介しましたが、新たにベルギーのKoen Geens司法長官が地元TV局“VTM”のインタビューに応じ、今回の調査について言及。ヨーロッパ全体でルートクレートの販売禁止に向けた取り組みを進めるだろうと明らかにしました。
今のところ、どの作品のルートクレートがベルギーの賭博法に触れるのか、詳細は不明ですが、Koen Geens司法長官は、金銭と中毒の組み合わせは賭博であると前置きした上で、ビデオゲームとギャンブルを組み合わせることは、特に若年層と子供のメンタルヘルスにとって危険であると明言。
ただし、禁止に向けた取り組みについては、ヨーロッパ全土でこれを禁止する必要があることから、時間が掛かるだろうと説明しています。
既に、ヨーロッパのレーティングを扱うPEGIは、英賭博委員会の決定に準ずると声明を発表しており、イギリス政府は賭博委員会とビデオ規格委員会、PEGI評議会がレーティング基準の改定を視野に入れた議論を開始したと報告していましたが、ベルギーの表明がヨーロッパ市場の動向にどういった影響を与えるか、イギリスのEU離脱と併せて今後の動向に改めて注目が集まるところです
ハワイ州政府も「Star Wars Battlefront II」の販売禁止を目指す声明を発表、スター・ウォーズのオンラインカジノだとEAを強く非難
ハワイ州政府がEAを名指しで非難し、「Star Wars Battlefront II」とこれに類するビデオゲームの販売を禁止する法令の制定とその調査に乗りだすと発表し注目を集めています。
これは、ハワイ州政府のChris Lee下院議員とSean Quinlan下院議員が州政府の声明を伝える記者会見を開いたもので、Chris Lee議員は“Star Wars Battlefront II”がスター・ウォーズテーマのオンラインカジノだと明言。これは若年層や子供に対する“罠”であるとして、EAやその他の企業が慣例的に行ってきた略奪的なビジネス手法を調査すると説明しています。
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